ひさびさの更新(池田屋・テラフォーマーズ)

突然半年ぶりの更新して言うのもなんなんですが、実家に帰省中、ずっと二郎系ラーメンが食べたかったんですよ。

 

ところで、二郎系の快楽のかなりの部分ってマゾヒズムだと僕は思うんですけど、わかりますかね?

苦しむために二郎系に行き、二郎系に行くために苦しむのが二郎系にハマったものの宿命なわけです。

 

まあそれはともかく、300gの太麺への欲望に耐えに耐え!ようやく!今日!二郎系ラーメン店に向かったわけですね。

 

 

僕が店に着いた時、まあ当然想定すべきではあったんですけど、長い列が出来てた訳ですよ。

だいたい10人くらいはいましたかねえ。

そこで気づいたんです。暇つぶし手段がないことに。どうすんだ俺!と焦った僕の解決策がこれです。

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10冊で500円!いやあ安いねっ!

何か買って読もうと思って古本屋に行ったんですが、これを買うのは必然だったなあ・・・

 

まあてなわけで、店でラーメンを待つ間、ずっとテラフォーマーズ読んでたんですけど、やっぱ有名なだけあって面白いんですよ。

 

巨大化ゴキブリと戦う話なんですが、マァーーよく人が死ぬ死ぬ。主人公の幼馴染なんて戦闘開始の瞬間で殺されるしね。またキャラの過去が暗いわ暗いわ。特に蛭間ってキャラの過去はブ男の悲哀が凝縮したような話で、僕自身みたいで辛かったね。

 

それでね、絶望に支配された状況でも、主人公たちは生きる意志を捨てないんですよ!ありえんくらい強いゴキブリたちに立ち向かっていく。それからは、意志の力!逆転勝利!死にゆく仲間との別れ!ってお決まりの展開。アツくならないわけがないですよ。

 

テラフォーマーズは、最初に苦しい思いを読者にさせといて、その後の歓喜の勝利を引き立てているんですね。

ただ、それだけじゃなくて、何だかんだ人間はマゾですから、悲惨なシーンで辛い気持ちになること自体にも、何らかの快楽を感じてると僕は思います。

この前読んだ脚本術の本にも、いい脚本は観客に喜怒哀楽ありとあらゆる感情を体験させるって書いてありましたしね。繰り返しますが、人間は本質的にマゾなんで、快楽を感じるためには苦しまないといけないんです。

 

つまりね、何が言いたいかっていうと二郎系もテラフォーマーズだってことなんですよ。

 

皿に高く積まれたヤサイ、圧倒的な物量で攻めてくる太麺、健康に悪そうな脂身の多い肉。

 

もう食べるの嫌じゃないですか。食べきれるか不安でしょうがないですよ。それでも、食べるのを諦めない!作ってくれた店主のため、プライドを賭けた勝負に打って出るんだよ!

そしてェ!意志の力で麺を屈服させた時のこの快感!もう最っ高!!

また行きます!ってなりますよ、そりゃあ。

 

やっぱり二郎系はテラフォーマーズ。誰も異論はないですよねえ?