※これはサークルクラッシュ同好会の新歓リレーブログ企画13日目(4月25日)の記事です。
文:ちろきしん(@taikai_sha)
現時刻は4月26日午前0時32分。やってしまった。ものの見事に締め切りを落としてしまった。締め切り破りがどんなに迷惑かわかっていたはずなのに*1。今頃、担当者はさぞかし気を揉んでいることだろう。一刻も早く完成させなければいけない。ところで、そもそもここに何を書けばいいんだろう。書くことはいっぱいあるはずなのに、いざ書こうとするとどれも違和感がある。そうこうして、取りかかれないままに締め切りを過ぎてしまったのだった。
テーマを見ると、①あなたにとってサークルクラッシュ同好会とは?②自分語り、とある。まあ、適当にサークラの話も交えて自分語りをすれば満点回答だろう。となると、僕の大学生活に焦点が絞られてくる。
京大に入学したのは二年前。何もかもが新鮮で、京都での一人暮らしにわくわくで心が満たされていた。当時はピュアな一年生だったから、熊野寮の中核派はもちろん、サークルクラッシュ同好会とかいう怪しげな名前の団体も怖かった。構内で見つけたビラによると、何でも会長が会員を洗脳している危ないサークルなのだという。一年先に京大に入った友達が、サークルクラッシュ同好会に行ったところ、友達って何だろう、という話をして終わったらしい。悪質な団体の香りがプンプンする*2。僕は友達がサークルクラッシュ同好会などといういかにも怪しげな悪質な団体に洗脳されていないか本気で心配していた。こんな調子で、京大の学生環境というのがまるでわかってなかったから、のんきに奢ってくれるサークルの新歓にばかり行っていた。本当に愚かな行為だ。そういえば、奢りがあるか聞いて奢らないって言われたから行かなかったサークルが一個だけあったな。漫トロピーっていうオタサーで、僕は結局その年一度も新歓に行くことはなかった*3。オタサーに入らなかったのはオタクを辞めて“普通”になりたかったからだ。
大体その“普通”なんていうのが実にふわふわした概念で、何の思想もないものだったもんだから、入るサークルもそんな調子のゆるふわサークルになった。いや~見事に馴染めなかったね。アニメ漫画野球と学問の話しかできないもんだから、二時間のアフターは毎回相づちだけ打って終わったのを覚えている。それでも、途中からでも入れるサークルがあるなんて知らないし、他に居場所もないもんだから、そのままずるずると居続けるしかない。そんなことを続けていたら限界が来るわけで。一度行けなくなると、行こう行こうと思ってもどうしてもサークルに行くことができなかった。サークルがなかったら人と触れあう時間が一気に減ってしまう。どうしようかすっかり途方に暮れていた。もしこのときサークラに入ってたら、今頃は運営の中心にいたかもね。かしぱんさんの後を継いで会長になってた、というのはさすがに思い上がりだろう。でも、そうはならなかった。
サークル退会者の会。これが今僕が運営しているサークルだ。何のことはない。サークルクラッシュ同好会の活動内容をパクった団体である。サークラとの出会いは、団体を作ってTwitterで宣伝していたところ、ホリィ・センにレスポンスをもらって会いに行ったのが始まりだった。サークルの骨子もホリィ・センやダブル手帳さん(@double_techou)に教えてもらいながら練り上げた。今でもなんとか活動は続いているし、まあまあうまく行っているのでないかと思う。ボードゲームや当事者研究会をやるサークラモデルは有用だ。
パクったとはいえサークラとは別団体なので、別の色を出していかなければいけない。が、大きな問題が出てきた。僕がホリィ・センの影響を受けすぎたのだ。入学当初に見たサークラの会長が洗脳してくるという謎のビラに書いてあったことはどうやら本当だったらしい。その後の僕は漫トロピーに入ってホリィ・センの8代後の会長になってしまったし、社会学専修を選んでしまったし、あれよあれよという間に完全にホリィ・センの下位互換になってしまった。僕の知り合いはみんな本当はそう思ってるんじゃないか?僕だって漫トロに入るときも、社会学を選ぶときも、ホリィ・センと同じじゃん、やだな…と思っていた。けれどもこれ以外のしっくりくる選択肢がどこにもなかったのだからどうしようもなかったんだ。
ホリィ・センは僕の得意なことは何でも僕よりうまくできる。サークルの運営や司会進行だってスムーズにこなせるし、学問の知識も漫画やアニメの知識もはるかに上だ。このホリィ・センの足下にも及ばない駄文を見てほしい。まず第一に構成。この文章は「退会者の会創設前日譚編」と「ホリィ・セン嫉妬編」に分かれているのだが、この二編の接続があまりにもお粗末で見苦しい。表現力も乏しく、文体も安定しておらず読みにくい。ホリィ・センはこんな文章書かないよ。そもそも、〆切だって落とさないに違いない。
いや、そりゃあ、学部3年の僕が大学に10年いる人に勝てるわけがないというのはわかるよ。それでも人の下位互換は嫌だ。何一つ打ち込んでこなかった今までの空虚な人生がこれほど恨めしいなんて。
書いてる内にすっかり感情が高ぶってしまった。言ってもしょうがないのでもうこの話はやめよう。もう僕も最近は長い独り相撲に疲れてしまった。なんだか急に眠くなってきたな。今日はこの辺でやめておこうか。
本当に雑に書いてしまった。マジで申し訳ない。明日のゆーれいさんは僕の百倍面白い文章を書いてくれます。ぜひ見てね。