20240327(1)

あまり眠れない。やっぱり不安なのだ。辛いのだ。目が覚めて、同居人が一人、すでにここからいなくなっていることに気づく。

うつ伏せの姿勢から腕に力が入る。身体が宙に浮く。一回、二回、三回、四回……。

彼と過ごした四年間の思い出が、一つ、二つ、三つ、四つ。ひとかけらずつ、脳裏をよぎる度に身体が跳ねる。

やっぱり、耐えられないのかもしれない——。