うぅ……。
ミサト「自分が嫌いなのね……」
ミサト「だから自分を傷つける」
ミサト「自分が傷つくより人を傷つけたほうが心が痛いことを知っているから」
うん。
ミサト「でも、どんな思いが待っていても、それはあなたが自分一人で決めたことだわ」
ミサト「価値のあることなのよシンジ君」
そうなのかな?
ミサト「今の自分が絶対じゃないわ」
絶対じゃないからなんなんだよ。
ミサト「あとで間違いに気づき、後悔する」
ミサト「私はその繰り返しだった……」
ミサト「ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ」
そうだよ。こんな人生意味なんてないじゃないか。
ミサト「でも、そのたびに前に進めた気がする」
それでいいのかな?
でも、自分には何も残ってなくて、死にたいぐらいに辛いんだよ!
まりも「私は混乱したあげく……部下を、同期の仲間を全員死なせてしまったわ」
まりも「最初は、そのことを悔やんで、その辛さを忘れようとして、死にものぐるいで戦い続けた」
まりも「でもそのうちに、生き残った私がやるべき事を……その意味を考えて戦うようになっていったの」
まりもちゃん……。
まりも「人は、悲しいときに……泣きたい時に泣くだけでも、ずいぶん楽になるものだから」
まりも「……泣いた結果、白銀君の中で何かが解決して……1歩でも前に進めるんだったら、それが一番良い事なのよ」
でも、涙なんか出ないんだよ。
まりも「泣きたくなるほど辛いとき、人に助けを求めるのは決して恥ずかしい事じゃないわ」
辛いよ!
でもこの苦しみは偽物なんだ!
まりも「だけど、その悲しみから自分の力で立ち上がる事ができるのは、それはそれで素晴らしいことだから」
何にもすごくない!
僕なんかより苦しい思いをしてる人はいっぱいいるんだ!
僕なんか、辛いとか死にたいとか言っていい存在じゃないんだよ!
まりも「だけど、白銀君が……自分の力だけではどうしようもない時に……先生が居ることを思い出して欲しいの」
!?
まりも「まず、自分を許すことから始めてみれば? それでダメなら、私じゃなくても良いから、誰かに相談してみて?」
!!
まりもちゃん……。
まりも「ね? まず自分を許す。そうしてみましょう?」
自分を……許す……?
遥子「誰が責めるの?」
遥子……?
遥子「私は許すよ?」
!!
遥子「私は許す!」
うぅ……。
みのりちゃんは
みのりちゃんが思った通り
好きなようにするのがいいと思う
あ……。
だって私もそうだから!
あ……う……。
!?!?
さくら「絶対 だいじょうぶだよ」
うん!!