今日は名古屋から東京に戻ってきたということで、なんとなく古着屋巡りをした。
古着屋はいつもアウェーだ。
20歳前後くらいの男の集団が試着室の前でたむろしていて、その様子を見るだけで敗北感を覚えた。その中でも怖かったのが、中日にいた京田陽太に似た男だ。シャツの隙間から緑のインナーをはみ出させている僕なんかとは違って見事に古着を着こなしていた。
他にも猫なで声で話すたぬき顔の女に寡黙な米津玄師風の男がくっついていたのも怖かった。男はフードを被ってウェーブのかかった前髪で顔が隠れていた。会計では女が会計をする後ろでジョジョ立ちをしていて今にもその長い脚で女を蹴り上げるのではないかと僕はびくびくしていた。この二人は外でもう一度見かけたが、女が男の腕にしがみついていて、男のことが好きで好きで仕方ないんだな、と思った。
僕はといえばデニム風のジャケットを買った。真琴がデニム風のジャケットを羽織っているのをみて今後自分もそれで統一することにしたのだった。
温かそうなモコモコがついているのが決め手だった。他にもいくつか見繕って三つで値段は5000円くらいだった。
ちなみに僕は、ズボンに関しては適当、インナーのシャツに関してはなるべくデザイン性のあるもの(花柄で明るいのが望ましい)、アウターはさっき言ったようにデニム風(これは今日決めた)というルールにしている。
服に関しては根本から興味がないため、ある程度ルールを固めておいて、あまり深く考えないようにと決めている。髪も襟足だけ長めに、というルールだけを徹底しているつもりだ。見た目のことを何も考えていないということで引け目を感じないように、最低限の防衛のためのスタイルである。