アフタヌーン掲載(93/05〜94/07) 四季賞作品など読切 メモ

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93/05

桑原真也『YOKO VS』

女性アイドル歌手のバックダンサーの男の話。やたらアイドルにきつく当たると思ったらカッコよさに嫉妬してたみたいなオチ。凡作。


93/06

河合伸哉『モンキーハウスへようこそ』

人類学者に男として育てられた女が"親友"の男と結婚して家族になる。婚姻制度を撹乱しようとしてるっぽい話だった。普通。


白石聡哉『蜜の味』

M女が男を取っ替えるホラー。Sに目覚めさせられた男は元の持ち主を殺して新しい持ち主になる。微妙。


93/07

雨宮智子『DON'T WORRY 貴子』

フェミニストの女が過激派の息子に言い寄られる。仲間で関係のあった女は息子を殺そうとする。何がしたいのかよくわからない。理解を拒む作品だった。


93/08

栗川アキコ『高密度タコ漫画』

1ページコメディ。普通。


橋本雄一郎『回帰線リセット』

ペンチ男が少年と会って犯罪をする。少年は被害者として突入した助けられる。無力感を感じる。


93/11

こうや鷹彦『警察署長ミリアム』

退屈なアメリカが舞台のコメディ。


にしかわたく『ペロンの降る夜』

孤児たちはおじさんの持ってきた「ペロンの粉末」という薬を売る。おじさんは街の人に叩かれて警察に捕まる。実は子供の心を持ってる人にしか見えない鉄橋をわたって薬の元の蝶を調達してきていた。主人公の「ひねくれものの動物園の動物」についての独白や、幻想世界と現実世界が交じっていくのを幻想的な画風で描いててそれなりによかった。みんなは君悪がっていたけど僕はおじさんが好きだったみたいなのとかも。佳作くらい。


93/12

たいがとしゆき『繁殖』

団地の仕事にかまける男たちは植物に魅入られた妻を「森」に取られてしまう。森は領域の奪還を狙っていた。普通の作品。


94/01

三上基『笑劇 おじぎとシェイクハンド

リアル調(最近で言うと住みにごりみたいな?)の絵でアメリカ人と日本人のビジネスで互いに相手に合わせる様をコメディに。おもんない。


山上正日郎『白黒狂想曲+α』

怪盗・アクションみたいな作品。凡作。


94/02

藤戸健一『奇変』

年の差とか近親相姦とか恋愛のタブーを使ったギャグ4コマ。おもんない。


松本こまつ『インチキ野郎』

これは良かった。アメリカ育ちのハンナと同棲する大学生ケンちゃん。ハナとの日々今の気持ち、全部「インチキ」じゃないかって思念に囚われるものの、ハナに話すと笑われる。それで大丈夫になる。心の動きの描き方が繊細よねー。余白がある。高評価したい。


94/03

鬼木国男『林蔵』

間宮林蔵シーボルトと対決する異能時代劇アクション。特に感想なし。


94/04

岡本一広『人形は想う』

川を流れる人形。赤ん坊か人形かを巡って両岸で長年の友人二人とカップルの間で喧嘩が発生。一方で小学生の二人は甘酸っぱい恋を展開し……。凡作。


94/05

加藤真五/高橋光『森田さんのこと』

ナンパするもののツメの部分でビビってヤれない森田さん。そんな平凡な森田さんって人実は魅力があるよね、という話なのだろうが、あんまり面白くない。


加藤真五『広い部屋に住みたい』

自分の身体が小さくなったと思ったら部屋が大きくなっていたという作品。「森田さん」もそうだけど、一定の画面構成のセンスは感じる。


94/07

長澤裕『光年また光年』

美少女アンドロイドが宇宙一の富豪一家の息子のお世話役になり、家長に逆らって息子のスペースシャトルでの家出を支援する、という話。無難に漫画がうまい。