20240508

彼氏彼女の事情』17話「彼の去来」を帰りの電車で見ていた。

有馬の留守の間、宮沢が有馬への気持ちの大きさに気づく話。

二人が真剣に恋していること、真実の愛の中に生きていることを思い知らされる内容。

悔しい。

手の震えが抑えられなかった。

どうして俺はこれを得られないのか。

いや、そんなことはわかっている。

僕はいつもいつも自分の気持ちを優先させてばかりで、他人を思いやるということをしてこなかった。きっとその報いなのだ。

こう書いたら、だったら人を傷つけないように頑張れよと、怒る人もいるだろうな。

彼氏彼女の事情』は大切な人ができて、それでもその人を傷つけてしまう、その経験から大事なことに気づいていくという話だった。

僕には人を思う気持ちがない。それなのに求めるばかりで、だからこそ迷惑ばかりかけてきた。ああ。また、嫌な記憶ばかり思い出す。

人を傷つけてきた記憶。

どうしてだろう。どうしてこうなったんだろう。

 

月野と花野が担当する『彼氏彼女の事情』の次回予告は声優の実写だ。夢のようなお話を見せられた後で急に現実が映しだされるわけだ。EDも実写だし。旧劇のこともあるし、僕にはどうにも庵野の「悔しかったら現実でもこんな恋愛してみろよ」という挑発に思える。

 

悔しい。悔しい。悔しい。

 

仕事が始まってから毎日がこうだ。会社で普通に交際相手を作って普通に結婚している人たちを見るせいもあるだろうし、通勤中にカップルらしき男女を見るせいかもしれない。今日帰りの電車待ってたら前の男が新妻らしき人にLINEを送っていたのがみえた。なんでこんなものばかり見せられるんだろう。

そんな環境にいると余計に松永豊和の漫画のことを意識させられる。チビが昔のいじめっ子に復讐して暴れまわる漫画。そうだ。あいつらは僕のような人間を何も怖れていない。きっとそうした方が"平等"にちがいない、とときどき思う。が、僕は意気地もなければ、向こう側に行ける希望を捨てたわけでもない。そんな自分に嫌気がさす。諦めた方が楽になれるのに……。