生きててずっと、自分は人よりできない、できないと思っていた。
人が自分の知らないことを知ってたり、できないことができたりすると、それがなんであれ、落ち込んでしまう。自分ができないんだと思う。
絵が描けたり、ものを知ってたり、仕事ができたり。
でも、それって人ひとりの人生を舐めすぎていなかったか。僕と同じだけの時間を生きてる人が、僕よりできることがないなんて、そんなことあるわけがない。
もう落ち込むのはやめた方がいいかもしれない。今は京都にいた頃と違って余裕がない。いくらこの芸風でも、そんなことを続けていたらこの先心が耐えられない。