20231130

 

eufonius菊地創が死んだ。

一番思い入れがあるのはフタコイオルタのED「ぼくらの時間」で、何度も何度も聴いた。各話のラストシーンにイントロをかぶせる演出をしているんだけど、それがよかった。前半と後半で同じ曲でも別のバージョンがEDに使われている。前半6話あたりまでは落ち着くイントロで幸せな日常を歌う1番が流れる一方で、後半になると「memory」バージョンのピアノソロの物寂しいイントロに変わる。そして歌詞も2番に変わって終わった幸福への感傷を歌い上げるのだ。

ああ 終わった日々が ココロをずっとずっとしめつけてく

僕はこの歌詞(書いたのは近藤光)が一番気に入っているのだが、ここで流れる傷ついた心の深くに向かって何かを追っていくようなメロディーを生み出したのは菊地創なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし正直に告白すると、こういうとき、僕はなんだかあまり悲しむことができず、自分は好きなものに対して結局のところ真剣になれない人間なのだと自己嫌悪に陥る。オタク作品が好きなのも所詮「ふり」で何もない空っぽな人間なんじゃないかと思えてきて辛い。そもそもそんな人並で痛いそんな不安を抱く自分も嫌いだ。何もかも嫌だ。