20240625(2)

熊野寮にガサが入ったらしい。僕も寮生だった時分は機動隊をおちょくって遊んだりしていたが、Twitterでちょこちょこ見るにもうそんなことができる雰囲気ではなくなっているのかもしれない。

 

僕はどうにも政治の話をするといいことがなくて、寮生だったころも大して運動に参加してもいないくせに運動をコケにする冷笑学生を馬鹿にするツイートをして格好のターゲットになって迷惑をかけたりしていた。

 

運動頑張ってる人たちって本当にすごいと思う。どうして市井の人たちが尊敬しないのか理解ができない。いや、理屈ではわからなくはないのだが、あんなに勇気があって献身的な人たちはなかなかいないから理解されないことがおかしいと思う。これはノンセクトで頑張っている人たちはもちろん、「党」*1の人たちだってそうだ。

 

だってデモなんか行ってちゃんと抗議しようと思ったら、いつ逮捕されるかわからない。運動を真面目にやっていれば必ずそのリスクは背負わなければならない。この国は子供のころ考えていたよりずっと不自由な国だったのだ。

 

運動はまず自分のことだけ考えて生きている人には決して浮かばない選択肢だ。自分のことだけを考えるなら「スキルアップ」をして「成長」するのが一番手っ取り早い。運動家には顔を知らない他者のために戦うという視点が必ずある。

 

全ての運動を支持するというわけじゃもちろんないが、どんなに頓珍漢なことを言っていていてもその視点があるだけで普通の人よりはえらいと思うわけだ。運動家が運動の内外で人を傷つけるようなことをしているとすればそれは別の話になるだろう。

 

スキルアップ」のことだけを考える人生の方がよっぽど簡単だと思う。僕のしょーもない経験から言わせてもらうけれど、やっぱり受験勉強のことだけを考えていた頃の方が楽だった。それで大学入って、いろんなことを頑張っている人を見てきて、自分も誰かのために貢献したいと思ったわけ。でもどうすればいいのかもわからないし、わからないままだらだらと何もしないままただ留年して大学を出てしまったのだけど、何にもしてない僕ですら大変な気持ちでいたのに、国家権力の文字通りの圧倒的な暴力を相手に勇敢に戦っている人たちのことはもうすごすぎて尊敬の念しかわかない。

 

僕も人のために何かやろうと時々やる気を出して何かやるわけだけど、頑張っている人たちを横目に見てると、いつも僕がやってることなんて自己満足だよなーって思ってしまう。

 

何かしたみたいに今言ったけど、別に僕なんて大して何にもしてないけども……。

 

かける言葉があるとすれば、

 

僕は京都を離れてしまったけど、頑張ってください。いつも応援してます。

*1:僕の経験の上では「党」といえばあのグループを指す