20230713

夏蜜柑の漫画を読む

夏蜜柑という漫画家がいる。当時の快楽天道満晴明OKAMAがいることからもわかるようにシンプルな線で情感たっぷりでそれでいて少し不思議な話を描く人が多いイメージ。いや、僕はまだそんなに詳しくないから、これ以上語るのはやめておこう。とにかく夏蜜柑はそんな快楽天を舞台に活躍し、数年の活動ののちに商業誌の世界から姿を消してしまった幻の漫画家なのだ。残した単行本はわずかに二冊。今日はその二冊を読んでいた。
夏蜜柑、病気や障害をキャラクターが目立って登場する。恋人の障害や病気、あるいは死に対してどうやって向き合うのか、優しさやとまどい、あるいは後悔を繊細に描くのが夏蜜柑の漫画の特徴だ。

自分とその人とでなければありえなかった関係を築けた時に初めて本当の関係っていうものになるんだと僕は思うんだけど、まさにその本当の関係を描こうとしているのが夏蜜柑だ。障害や病気、あるいは死までもが、二人の関係の大事な要素として昇華されている。一見するとハンディキャップでしかない障害や病気が、二人の関係においては非常に重要な意味を持ったものになるわけだ。自分のかけがえのなさを信じられなくて苦しむ人は多いけども、その人にしかないものっていうのは人との関係の中で生まれていくんだと思う。無意味に負ったように思える傷が案外その人の人生をその人にしかない貴重なものに変えていく。

それはそうと、僕はこういう白い背景を上手に使う漫画すきなんだよなあ(富沢ひとしとか)。

漫画レビューサイトを探す

夏蜜柑のレビューを書いてたこの人(https://hinasakitysn.hatenadiary.org/entry/20060928/p1)が昔書いていたサイトを今日も探していた。この人の漫画のレビュー、文章のうまさと卓越した知識に加えて、文の端々から自分の審美眼に対する自信が伺えて惹かれる。少女漫画の変化という大きな話から、夏蜜柑の「今の少女漫画からも、今のエロ漫画からも、どちらからも遠く離れてしまっている」って評に繋がるの、鮮やかだなあ。

とらのあなの漫画家インタビューの記事を読む

宮野ともちかって高橋ツトムの弟子なんだ。へー。『ゆびさきミルクティー』の由来がミルク=男、ティー(紅茶)=女って話、キチガイじみてていいな。「普通の考えを持った男」のつもりで由紀を描いてたの面白すぎる。どう考えても普通の男ではない。

(https://web.archive.org/web/20081216072522/http://www.toranoana.jp/webdayo/nocomic/ncomic35.html)
それにしても、このとらのあなのコーナー、なかなか面白い。インタビュイーの漫画家もセンス良いし。

バイト

起きたばかりなのでフレスコ行ってきて、エメラルド・マウンテン・ハイ。
今日も狂いながらやっていた。いろんなところで使う文字とか数字は一箇所に定数化して、ベタ書きの部分は全部直せと言われた。ちょっとだけどJS触れてよかった。

今日のドラゴンズ

昂弥のレフト線ツーベースで岡林が一塁から帰ってきたのは、しびれたね。小笠原も頼りになるし、久しぶりにいい試合が見れた。
みんな言ってることだろうけど、そろそろ二遊間の選手一軍に上げない?樋口支配下でも良いしカリステでもいいんだけど。溝脇だけだと不安だわ。