20230806

友達に休めと言われた

 

今日辛くなって友達に通話に付き合ってもらった。

もう休めって言われた。

休めと言われて、

すごく楽になった気がした。

ずっとこの言葉を言って欲しかったんだと思った。

ありがとう。

精一杯の感謝の気持ちを伝えて、電話を切った。

 

『ONE~輝く季節へ~』茜ルートについて

 

『ONE~輝く季節へ~』の茜ルートの画像を連投してしまったが、この前ホリィ・センとやり直したのがこのルートだった。茜と浩平がゆっくりと確実に距離を縮めていく巧みな描写に心を奪われると同時に、「永遠」なんてないという現実と、どう向き合うかを、真剣に、懸命に、答えを出そうとしている、そのことに感動した。茜は二度、喪失を味わう人間である。一度目は幼馴染、二度目は浩平を「永遠の世界」に奪われるのだ。彼らも喪失を抱えたまま生きることが耐えられなかった人間だ。そして、現実世界か、喪失の苦しみから逃れた「永遠の世界」か二つの世界の選択の中で、「永遠の世界」に旅立ってしまう。

 

浩平が茜と出会ったのは空き地だった。そこは茜が幼馴染と別れた場所だ。茜は彼の選択を悔やみながらどうすることのできない現実を前に空き地に留まるしかなかったのだ。茜だけが時間が他の人とは違う時間を生きていた。浩平はそんな茜の不思議な行動に興味を示したことをきっかけに茜に話しかけるようになる。きっと人とは違う時間を生きる茜、耐え難い喪失を抱えた茜の魅力に自然と惹かれるところがあったのだろう。浩平もまた、茜と同様に耐え難い喪失を身に受けた人間だからだ。

 

喪失を受け入れて楽になりたい。だが、それは一人ではなかなか難しいことだ。その証拠に、一度の喪失で人生が壊れる人間は世の中にはたくさんいることだろう。あるいは自分の将来がそうなるのかもしれないし、これを読んでいるあなたも将来そうなるかもしれない。

京アニ版『CLANNAD

茜ルートの最も重要な点は、互いに耐え難い喪失を抱えた浩平と茜の二人が互いの喪失体験(「永遠の世界」体験)を媒介に惹かれあい、喪失を抱えた者同士でなければ築けない関係を築き上げたことにある。

 

耐え難い喪失を抱えた者同士でなければ築けない関係がどこかにあるとするならば、今、我々が抱える耐え難い喪失も、いずれ耐えることができるようになるかもしれない。乗り越えることができるようになるかもしれない。そう信じることができた。

 

明日は一日中予定はないから休もうと思う。