20240124

エヴァを6話まで見た。

 

5話は他者から見た綾波について語られ、6話は綾波の内面に目が向けられていく。綾波という、ゲンドウに偏愛されその他の他者に心を開かない少女が他者からどう見えるのか、その方が興味深い。綾波はゲンドウに執着する人にとっては常にルサンチマンの対象である。リツコは綾波に対して必死なゲンドウに眉をひそめるも、シンジには「とてもいい子よ。」「不器用だけど。生きることが。」と語る。シンジもまたゲンドウにひいきされる綾波に対して、ルサンチマンを抱きながらも、綾波の女としての身体にどうしようもなく惹かれてしまう。異性への強い感情は、容易に性欲へと転化する。それが嫉妬であれ、憎しみであれ。

 

ところで、エヴァって5話はすごい好きなんだけど、6話はよくわからないんだよね。

 

綾波エヴァに乗る理由を「絆だから」「みんなとの」と語るが、「みんな」って誰なのか、よくわからないし(僕が読めてないのかも)、「こういうとき、どういう顔をすればいいかわからないの。」「笑えばいいと思うよ」という有名なやりとりの件もいまいちピンと来ない。シンジが綾波を必死に救助するのはわかる。でも、綾波がシンジをゲンドウを重ねるところがチグハグに見えてしまう。シンジと綾波の関係とゲンドウと綾波の関係は全然違うのでは?簡単にシンジをゲンドウに重ねないで欲しかった。

 

こんなふうに思うのも、僕の綾波理解が足りないせいかもしれない。昔から綾波ってキャラをどう見ればいいか全然わからなかったからな。今は昔とは全然違う見方ができる気がする。かつては現実の人間を欲望するという経験が足りなかった。人を好きになったことがなかったのだ。これから次の回を見ていく中で6話も納得できるのかもしれないね。